「土の匠」探訪 ~天使の羽音を土づくりから

マスクメロン天使音
浜松市でメロンの栽培を35年間以上続けている影山雅也さん。静岡県は温室マスクメロンの名産地ですが、影山さんはそのような名産地で独自の品種「天使音(あまね)マスクメロン」を栽培されており、著名人の中にも愛好家が多く、一流と呼ばれる老舗料亭にも出荷しています。メロンのほかにも「飲むゼリー」や「フローズンメロン」といった加工品の販売を手掛けておられます。
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マスクメロン天使音

メロン栽培における「土づくり」

影山さんは独自のメロンの品種を探求するとともに、収穫前に水分ストレスを極限まで高める特許を取得した方法を用いて味が濃厚で糖度も高い世界一美味しいメロンを目指しておられます。もちろん「土づくり」も並々ならぬ熱量を持っておられます。
静岡県の温室メロンは、土壌から伝染する病気を防ぐとともにかん水等の管理をしやすくするために床から離したアルミベットなどの上に土をおく「隔離土耕」で栽培されます。かつては病気等の発生を防ぐために、作毎にベットの土と新しい田土(新土)を入れ替えていました。大変な重労働です。また、影山さんは育苗用の土も田土を手でこねて団粒構造を作りだし、自作していた時代もあったとか。このような手間と重労働をいとわない意識の高さと確かな技術力から、メロン農家さんは他品目の生産者からも尊敬を集めています。そのため培養土や堆肥の紹介に伺った際には「メロン屋さんが使うなら間違いない資材だな」とよく言われたものです。現在は蒸気消毒の導入により土を入れ替える作業はなくなり労力は軽減されましたが、影山さんの意識は衰えることはなく様々な土や配合を毎年試されています。

「天使音」の土づくり

マスクメロン天使音マスクメロン天使音

土壌には様々な肥料成分や微生物が含まれますが、どの成分がどれくらい土壌へ溶解し、またそれぞれどのようにお互い作用し、植物へ吸収されているのか把握することは非常に困難です。影山さんは科学的な土壌診断を参考にしながらも、作物の生育する様子を観察して土づくりの判断をしておられます。「現地」「現物」を大切にした土づくりです。
循環型農業にも強い関心をもつ影山さん。未利用資源を十分に活かした資材を複数使いわけるとともに、減肥・減農薬を目指していくため堆肥の肥料成分も有効活用したいと考えています。雨による流亡のない施設栽培では特にリン酸やカリが蓄積しやすい傾向にありますが、影山さんはC/N比が低く窒素が多い一方でリン酸・カリの含有量が少ないL型の肥料成分の堆肥を見つけ出し、C/N比が比較的高く有機物と腐植の供給源として「草質系堆肥グリーンヤード」も併用されています。グリーンヤードについては「まず品質が安定していること。そのため使いやすく保肥効果もある」と評価をいただいています。
持続可能な農業を目指して、循環型農業に取り組みつつ、メロン生産者としての「土づくり」にかけるDNAと農地を先人から引き継ぎ、その想いを一玉のメロンにかける。そしてその想いと農地は後輩たちにもバトンリレーされ、まだ見ぬ未来を耕していくでしょう。 影山さんのメロンを召し上がった方には、濃厚な味わいと香り、「おいしい!」を感じ、幸せを運んでくれる天使の羽音が聞こえてきます。

マスクメロン天使音

草質系堆肥「グリーンヤード」

木質堆肥 バーク堆肥

「グリーンヤード」は、ふん尿を一切使用しない植物性100%の草原料の堆肥です。
約6ヶ月をかけて発酵させ、1次発酵で70~80℃近く温度が上昇するために原料となる草が持っている種は死滅しています。長期間にわたる発酵を経ているので、窒素飢餓も元肥の窒素を奪うこともありません。影山さんのような隔離土耕でも安心してお使い頂いております。
動物性堆肥と比べてC/N比が高く、多様な微生物群が形成され土壌改良効果の高い堆肥です。肥料成分は少ないため、動物性堆肥との併用だけでなく元肥やその他資材を用いた際の肥料設計をあまり気にせずお使い頂けます。また養分過多の土壌や養分が溜まりやすいハウス栽培や隔離土耕にも向いております。
マグネシウム、ホウ素、マンガンといった微量要素が豊富に含まれています。
悪臭もないので住宅地でも安心です。
これから土づくりをするにあたって、使いやすい堆肥「草系有機堆肥グリーンヤード」をお試しください。

グリーンヤードの紹介はこちら

 

#天使音マスクメロン#メロン栽培#植物性堆肥